三田の慶応大に「義塾ミュージアム」

上野創
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 慶応大学三田キャンパス(東京都港区)の東別館で19日、「慶応義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)」がオープンした。文化・芸術作品の展示や収蔵だけでなく、分散する学内の収蔵品の「ハブ(結節点)」と位置づけ、デジタル技術を用いた発信や保存、教育の拠点を目指す。

 東別館は「センチュリー文化財団」から、日本の書跡や絵画などの美術作品の寄贈と寄付金を受けて建設された。大学が収蔵するギリシャ時代の女性頭部の彫刻、宇佐美圭司さんの油絵が展示され、開設を記念した企画展では、中国・唐の時代の「平螺鈿(へいらでん)背六花鏡」などが見られる。今では読むのが難しい「くずし字」にタブレット端末をかざすと、現代語表記に変換する技術も体験できる。

 また、作品をデジタルカメラで撮影・保存したり、動画などのコンテンツを撮影・配信したりするスタジオも備える。3Dプリンターやレーザーカッターを備え、創作もできる。

 開設に合わせ、慶応義塾の文化財をオンラインで検索・閲覧できるサイトも始めた。入館は無料だが当面は事前予約制。土日祝休み。問い合わせは同施設(03・5427・2021)へ。(上野創)