ラウル・カストロ氏、引退決定 キューバ現代史の節目

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サンパウロ=岡田玄
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 カリブ海の社会主義国キューバで19日、一党支配するキューバ共産党トップのラウル・カストロ第1書記(89)が党職を引退することが正式に決まった。兄の故フィデル氏とともにキューバ革命を率いた「カストロ」の名が政治の表舞台から消え、キューバ現代史の大きな節目となる。

 後任には、2018年にラウル氏から国家元首の職を引き継いだディアスカネル大統領(60)が選出された。政府系メディアが報じた。

 ラウル氏は党役員選挙に立候補せず、5年前の党大会で「孫の面倒をみる」と冗談めかして予告した「完全な引退」を実行した。

 ラウル氏は、兄のフィデル氏とともに1959年のキューバ革命を指導し、親米バチスタ政権を打ち倒した。だが、キューバ各地に描かれたプロパガンダで、フィデル氏や、同様にキューバ革命の立役者となったアルゼンチン人医師チェ・ゲバラらの肖像はあっても、ラウル氏のものはなかなか見あたらない。共産党機関紙「グランマ」の題字にあしらわれた革命期の写真でも、中央で銃を手にしたフィデル氏が歓声をあげる傍らで、ラウル氏が拳を挙げている。

 革命期から変わらない長いひ…

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