菅政権下、有権者の心から消えた論点 現状満足、でも…

有料会員記事

聞き手 植木映子、磯部佳孝
[PR]

 第2次安倍晋三政権の後を継いだ菅義偉政権下で、有権者の憲法観や政治へのまなざしは変わったのか――。1990年代からの政治改革を分析している待鳥聡史京都大学教授(政治学)に、今回の郵送世論調査を読み解いてもらった。

憲法改正の機運は盛り上がらず、9条は「変えない方がよい」が圧倒的。ポッドキャストでは、世論調査部の磯部佳孝記者が報告します。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上の「i」の右にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 ――首相が安倍さんから菅さんに交代した影響は、読み取れますか。

 「興味深かったのは、首相交代のあり方を2択で聞いた質問です。『自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよい』が2020年の44%から21年35%に減り、『衆議院選挙による政権交代で首相が代わるほうがよい』が20年46%から21年50%に増えました。昨年の自民党総裁選で、自民党内で安倍さんから菅さんに首相が代わる『疑似政権交代』を経験したものの、思ったよりも『代わり映えがしない』と感じた人がいたということでしょう」

 ――今年10月までに衆院選が必ずあります。

 「『選挙のときのあなたの一票に、政治を動かす力があると思いますか』との質問に、『ある』が10年56%から21年47%に下がっています。09年の政権交代以降、有権者にとって『政治を動かす』とは、政権交代のことです。『ある』の低下は、有権者が政権交代の可能性をあまり感じていないことの表れでしょう」

野党第1党の立憲民主党はどう見られているのか。首相交代の憲法観への影響は。インタビューの後半で聞きました。

 ――次の衆院選比例区の投票先は自民が46%です。

 「安倍政権時代の国政選挙で…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。