自分たちに矢印を向けて #コロナを生きる言葉集

勝見壮史
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自分たちに矢印を向けて、今できることをしっかりと積み上げていく(サッカー日本女子代表・籾木結花)

#コロナを生きる言葉集

 東京オリンピック(五輪)に出場するサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」。国際親善試合のパナマ戦前日、4月10日に籾木選手が語った言葉だ。

 7―0だった8日のパラグアイ戦同様、相手は格下。強化としては物足りない試合になることは予想できた。一方で、メダルを争うライバルと目される欧米勢は同じ時期に海外でぶつかり合っていた。

 肌で感じることができないもどかしさ。11日のパナマ戦後に2試合を総括した高倉麻子監督は「欧州のチームが日本にくるとか、私たちが欧州に行くのは本当に厳しい」と語った。コロナ禍で渡航や入国の制限が続く中、思う強化試合が組めない苦悩がにじむ。

 籾木選手の言葉は、そんな状況を受け入れた上での強い覚悟の表れだった。

 東京・国立競技場であった親善試合の翌12日、「まん延防止等重点措置」が23区などに適用になった。五輪の開催を巡っては、賛否両論が続く。「自分たちがコントロールできない部分が大きい」と籾木選手。現状を嘆くより、自分たちの力を高めることに集中する。それが、金メダルへの「一番の近道だと思う」と言った。(勝見壮史)

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。