希望の光を見つけながら #コロナを生きる言葉集

桜井泉
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 希望の光となるような事柄、言葉を見つけながら、自分らしく豊かな毎日を送ってゆきたいものです。(寿徳寺住職の松村妙仁〈みょうにん〉さん)

#コロナを生きる言葉集

 新型コロナウイルスが国内に広がって1年余り。いまだ法要は地元の人だけで、故人をしのぶ会食もできない。こんな我慢の日々が、猪苗代湖畔にある寿徳寺(じゅとくじ)でも続く。

 住職の松村妙仁(みょうにん)さん(45)は寺のHPに毎月、檀家(だんか)や地域に向けた便りを載せている。4月号は福島から始まった東京五輪聖火リレーを見て、仏様にお供えするお灯明(とうみょう)をイメージした、と記した。

 お灯明は線香に火をつけるための単なる明かりではなく、迷えるこの世を照らす仏様を象徴する。先が見えない闇にいるように感じる生活に苦しむ人も多い。だからこそ、お灯明のような「希望の光」に見える事柄や言葉を生活に見つけることで「心の中に明かりをともすのです」。

 コロナ対策で東京都が発案したという「三密」。実は真言宗の大切な教えにも「三密」がある。身密(しんみつ)、口密(くみつ)、意密(いみつ)で、「密」は仏と一体となる修行のことをいう。からだや行動(身)を整え、言葉(口)を正しくすれば、おのずと心や考え(意)も整うという意味だ。

 コロナ対策として生かせば(身)勝手な行動をせず、(口)をうがいで清める。悪口を慎み、不安の中でも自分の(意)を見つめる、となる。「仏教の言葉を厳しい時代の暮らしに生かしたい」(桜井泉)

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。