20年度中部の輸出、11%減 リーマン以降で下落最大

近藤郷平
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 名古屋税関が20日発表した2020年度の貿易概況(速報)で、中部地域の輸出額は前年比11・8%減の16兆3349億円だった。リーマン・ショック後の09年度(前年比21・9%減)以降、最も大きい下落率だった。新型コロナウイルスの影響で一時、操業停止や減産を余儀なくされた自動車の落ち込みが響いた。

 輸出の主力である自動車が17・2%減の4兆6718億円に落ち込み、自動車部品も13・2%減の2兆335億円だった。自動車の輸出先では、米国やEU向けが前年より1割以上減った。一方で、いち早く経済活動が立ち直った中国向けは自動車を中心に好調で、全体の輸出額は前年比で10・9%増えた。比較可能な1979年度以降、過去最高となった。

 20年度の輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は前年比5・7%減の8兆3385億円だった。(近藤郷平)