国慶節に止まった攻撃の謎 日本狙った中国ハッカー集団

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編集委員・須藤龍也
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などへサイバー攻撃に関与したとして、警視庁が20日、30代の中国籍の男を書類送検した。一連の攻撃は2016年、国内の防衛や航空関連に携わる約200の研究機関や企業に及んだとされる。

 これらサイバー攻撃を仕掛けたのは、中国人民解放軍の影響下にあるとされるハッカー集団「Tick(ティック)」だと警視庁ではみている。

 このティックこそが、日本の防衛や重要インフラを担う企業や官公庁を長年ターゲットにしてきたハッカー集団だ。20年1月に発覚した三菱電機へのサイバー攻撃でも、5年近くにわたり同社を断続的に攻撃してきた実態が、内部資料からも明らかになっている。

 その攻撃手法は年々巧妙さを増し、日本を狙うことに特化した手口なども見られるようになった。その実態はどのようなものなのか。

 5年前、あるリポートに注目が集まった。

拡大する写真・図版セキュリティー企業ラックが2016年8月に公表したリポート「日本の重要インフラ事業者を狙った攻撃者」の表紙

 大手セキュリティー企業ラック(東京)が16年8月に公表した「日本の重要インフラ事業者を狙った攻撃者」(https://www.lac.co.jp/lacwatch/pdf/20160802_cgview_vol2_a001t.pdf別ウインドウで開きます)がそれだ。ティックについて詳述したリポートは、今回、警視庁が書類送検した事件の時期と調査内容が重なる。

 リポートによれば、13年3…

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