白物家電出荷、24年ぶり高水準 専門家「長続きせず」

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鈴木康朗 土屋亮
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 家電製品の2020年度の国内出荷額が20日、まとまった。新型コロナウイルスの感染拡大をうけた「巣ごもり」や1人一律10万円の特別定額給付金を追い風に、多くの製品で記録的な伸びを示した。冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は1996年度以来24年ぶりの高水準となった。薄型テレビの出荷台数も8年ぶりの水準だった。

 日本電機工業会が同日発表した20年度の白物家電の国内出荷額は、前年度比6・5%増の2兆6141億円。コロナ禍による衛生意識の高まりで、空気清浄機は前年度から倍増の1094億円だった。

 自宅で食事をする機会も増えたため、トースターなどの調理家電も大幅増で、中でもホットプレートは同56・8%増の116億円となった。出荷額の約3割を占めるルームエアコンも、在宅勤務で使う部屋のニーズで同3・5%増の8182億円だった。

 一方、外出の機会が減り、身だしなみを整えるための家電は売れ行きが鈍化。電気アイロンや電気シェーバーは同1割以上の落ち込みとなった。

 テレビなどの「黒物」も同様に出荷を伸ばした。電子情報技術産業協会によると、薄型テレビの出荷台数は同18・1%増の572万台。特に50型以上の大型テレビが4割近く伸びた。ノートパソコンも在宅勤務の広がりと、小中学生に1人1台のPCやタブレット端末を配備する国の構想に後押しされ、20年度の出荷台数は前年度比56・1%増の1077万台。初めて1千万台を超えた。(鈴木康朗)

「家電特需は20年度限り」

 2020年度の国内家電出荷の伸びをどうみるか。専修大学経済学部の中村吉明教授(産業政策論)に聞いた。

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