家庭ゲーム機のファンに「懐古主義」、サービス終了阻む

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伊藤弘毅
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 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は20日、家庭用ゲーム機プレイステーション(PS)3」について、今夏に終えるとしてきたインターネット経由でのソフト販売を一転して続けると発表した。SIEの最新機「PS5」は世界的な半導体不足の影響を受けて品薄が続いているというが、関係はあるのか。ITジャーナリストの西田宗千佳さんに見方を聞いた。

Q SIEのジム・ライアン社長はサービス終了の判断が「誤っていた」とコメントしています。なにがあったのでしょうか。

A 決定に対するユーザーの反発が想像以上に大きかった、ということでしょう。2006年に発売されたPS3は、去年発売のPS5からすれば、すでに2世代前の機種です。PS3向けのソフトはここ数年、新作が出ておらず、PS5とのソフトの互換性もありません。こうした状況なので、ネット上でソフトの販売店を維持するコストを考えれば、やめたいというのがメーカー側の本音だったのだろうと思います。

 ところが、いざ「サービス終了」を発表してみると、古いソフトを買いたいという需要が思っていた以上に大きかった。事業を続けるコストとユーザーから寄せられた声、メーカーとしての評判をてんびんにかけ、最終的に決めたのだろうと思います。

Q サービスの終了自体では珍しいことなのでしょうか。

A 家庭用ゲーム機向けソフトのダウンロード販売は、約10年前に始まりました。任天堂はすでに、古い携帯型機種向けソフトの新規販売を終了していますが、ソニー陣営がやめる決定をしたのは今回が初です。

Q PS5は昨秋以降、品薄が続いているといいます。今回起きたことにも、そうした背景事情が関係していると見ますか。

A 1世代前のPS4であれば…

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