ソニー系工場、新棟竣工 スマホ用センサー増強へ 長崎

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森川愛彦
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 長崎県諫早市にあるソニーセミコンダクタマニュファクチャリング社(本社・熊本県、清水照士社長)長崎テクノロジーセンターの増設棟が完成し、20日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。同社はスマートフォン用イメージセンサーが主力製品で、ソニーはこの分野で世界シェアトップを誇る。増設棟の完成で、製品の増産や雇用の増加が期待される。

 竣工式にはソニーグループ社の吉田憲一郎会長兼社長らソニー関係者や中村法道知事、大久保潔重・諫早市長ら約100人が出席。

 吉田社長はあいさつで「増設棟の竣工により、CMOSイメージセンサーの日本から世界に向けた生産態勢をさらに強化する。この分野のソニーのリーディングポジションを確固たるものにするには、九州に立地している製造事業所の人材が不可欠だ」と語った。

 マニュファクチャリング社は長崎、熊本、大分、山形の4県にCMOSイメージセンサーの製造工場を置くソニーグループの半導体製造会社。長崎テクノロジーセンターは諫早中核工業団地の約27万平方メートルの敷地に増設棟を含め5棟の製造工場がある。2900人の従業員態勢で、カメラレンズから入った光を電気信号に変換するスマートフォン用のCMOSイメージセンサーを製造している。この分野のソニーの総出荷金額は世界市場全体の44%(2019年度)を占める。

 完成した増設棟は6階建てで…

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