対立の米中、温暖化では協調? 注目の気候変動サミット

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合田禄=ワシントン、冨名腰隆=北京、川田俊男
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 バイデン米大統領が40の国・地域の首脳らに参加を呼びかけた「気候変動サミット」が22日に始まる。温暖化対策の国際ルール「パリ協定」の目標実現に向け、各国がどれだけ対策強化を打ち出せるかが焦点だ。米国と対立を深める中国も温暖化対策では協調姿勢を示しており、参加するかが注目されている。(合田禄=ワシントン、冨名腰隆=北京、川田俊男)

 「現在、前向きに検討している」。中国外務省の汪文斌副報道局長は19日の定例会見で、中国指導者のサミットへの参加を示唆した。最高指導部メンバーの出席を前提に調整を続けているとみられる。

 人権問題などをめぐって米国が対中圧力を強めるなか、中国が反発を抑制して米国主導のサミットに参加意欲を示すのは、当初の対米外交戦略を優先した結果と言える。バイデン政権との対話メカニズム構築を目指す中国にとって、協力可能な気候変動対策は戦略の中軸に位置する。両国の主張が激しくぶつかった3月18日の外交トップ同士の会談でも、楊潔篪(ヤンチエチー)共産党政治局員は「中米はともに大国であり、気候変動などの面で多くの共通利益がある」と呼びかけている。

 米国は中国を巻き込んでの気候変動対策を模索。バイデン政権で気候変動を担当するジョン・ケリー大統領特使は政権高官で初めて訪中し、バイデン氏肝いりのサミットに中国が参加する道筋を築いた格好だ。今月中旬には、米中両政府が共同声明を発表し、「気候危機に取り組むため、互いに協力する」と協調姿勢を鮮明にした。

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