サクラの剪定枝を使った和紙、金魚ねぷたに鮮やか変身

林義則
[PR]

 剪定(せんてい)枝を和紙に変え、活用しようと取り組む「りんご/さくら和紙研究会」が、弘前公園のサクラの枝を使った和紙の試作品を完成させ、弘前市の桜田宏市長に20日、報告した。リンゴの剪定枝で制作した金魚ねぷたや灯籠(とうろう)も合わせて披露した。

 弘前大や弘前工業研究所、印刷会社など産学官が参加した研究会は昨年10月に設立され、大半が廃棄物として処分されている剪定枝を、新たな紙製品や観光資源として利用しようと和紙づくりを始めていた。

 20日には、地元有志の「紙漉隊」や地域おこし協力隊員らがサクラの枝から作った手すき和紙などを披露した。この和紙で制作した名刺をアサヒ印刷(弘前市)の漆沢知昭社長から贈られた桜田市長は「弘前ならではのものになった。いろんな資源と試みを組み合わせ、新しい文化をつくってほしい」と期待を込めた。

 同市の観光施設「津軽藩ねぷた村」は、研究会が2月にリンゴの剪定枝で試作した和紙や、3月に作ったサクラの和紙で金魚ねぷたや灯籠、津軽凧(だこ)を制作した。檜山和大助役は「製品化された和紙とは素材感が違う。明かりをつけると、ぼんぼりのような素朴な雰囲気がさらに伝わる」と期待し、「和紙を使って新たな民芸品の世界をつくり、付加価値をつけて若い人にも目を向けてもらえるよう挑戦したい」と話した。(林義則)