電子機器のごみ用いたアート展示会

池田良
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 「世界最大の電子機器の墓場」と呼ばれるアフリカ・ガーナのスラム街「アグボグブロシー」地区。そこに投棄された電子機器の廃材を用いた作品の展示会が、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)で開かれている。

 作者は都内在住のアーティスト、長坂真護(まご)さん(36)。世界中から同地区に集まったパソコン機器、リモコンや携帯電話などの廃材を使い、地区に住むガーナ人の肖像画や模型に貼り付けて仕立てている。作品に使われた廃材は約1トンで、約200点が展示されている。

 地区では住民らが廃材から銅などを取り出して販売し生計を立てるようになり、ごみが持ち込まれるようになったという。長坂さんは廃材の山からごみを拾う少女の報道写真に衝撃を受け、2017年に単身で現地へ渡った。これまでに5回訪問し、作品の売り上げで地区に学校や文化施設を設立した。活動を記録したドキュメンタリー映画は米国の映画祭「Impact Docs Awards」で優秀賞を受賞した。

 「作品を五感で感じて、国を越えた地球人として持続可能な社会について考えるきっかけになってほしい」と話す。作品は販売もしている。25日まで。(池田良)