元船員、独学究めた船舶模型ずらり 全長3m豪華客船も

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中村幸基
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 豪華客船、貨物船、漁船――。最大で全長3メートルに及ぶ船の模型16隻が兵庫県香美町の香住区中央公民館に飾られている。地元の藤原良長さん(88)の手作りだ。半世紀余りで35隻ほどを完成させたが、ほとんどを学校や施設へ寄贈。公民館が所有者へ働きかけ、集大成の展示が実現した。25日まで。

 二十歳のころ北米航路の貨物船の船乗りになり、海の広さと船の魅力を知った。数年後、陸に上がって地元漁協に職を得たが、海と船への情熱は薄れず。独学で船の模型作りを始めた。

 船舶の写真集などをもとに図面を起こし、できる限り忠実な再現を心がける。船体の素材はベニヤ板やグラスファイバー、ボール紙。市販されているミニチュアの船舶備品も駆使して甲板を彩る。塗装は3回上塗りしてツヤ感を出す。1隻を仕上げるのに10カ月ほどかかる。

 お気に入りの豪華客船クイーンエリザベス2世(全長293メートル)の模型(縮尺100分の1)は全長約3メートルに及ぶ大作だ。

 作品のほとんどは小学校や公共施設へ寄贈し、それぞれで展示保管されているため、一堂に集めるのは今回が初めて。1984(昭和59)年から2019(令和元)年にかけて制作した16隻で「船団」を組んだ。

 藤原さんは「海が好き、船が…

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