時短午後8時再び まん延防止適用、自粛疲れ「相談を」

新型コロナウイルス

足立優心 黒田陸離、小寺陽一郎
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 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、「まん延防止等重点措置」が20日、横浜、川崎、相模原の3市にも適用された。時短要請が1時間前倒しの午後8時までとなる飲食店を中心に神奈川県感染対策の状況確認を始めた。2度目の緊急事態宣言が解除されてから約1カ月での重点措置の適用。「自粛疲れ」が広がるなか、相談窓口には不安や心の不調を訴える声が寄せられている。

 「マスク会食の呼びかけしていただいていますでしょうか」。JR横浜駅周辺の店を訪れた県職員は、アクリル板の設置や換気が適切に行われているかどうか確認し、時短要請に応じる店には協力金が支払われることを説明した。

 和食店の「ぬる燗佐藤 横浜茶寮」店長の小野聡さん(45)は座席の間隔を空けていることを説明。「十分に対策ができているということだった。お客さんを安心して案内できるので良かった」と話した。

 県は横浜、川崎、相模原を中心に感染防止対策の状況や時短要請に応じていない店がないか確認。重点措置の適用で、時短要請・命令が可能になり、命令違反には20万円以下の過料を科すことができる。3市以外の時短要請は午後9時までで、見回り対象は県内の約5万店に上る。

 県内では療養者数や病床利用率をはじめ感染状況を示す指標でステージ3(感染急増)の段階が増えている。変異株の感染者も増加傾向で、20日に発表された患者は52人と過去最多を更新した。大型連休も控えており、黒岩祐治知事は20日の会見で「連休を楽しみにされているのは承知しているが、いまの感染状況を見ると我慢していただかないといけない。緊急事態宣言や休業要請など強い措置をお願いしなくて済む形で難局を乗り越えていきたい」と語った。(足立優心)

     ◇

 コロナ禍の前から無料で相談を受けつけている県の「こころの電話相談」。感染への不安や外出ができないストレス、収入減――。昨年1年間にあった8371件の相談のうち、841件が新型コロナに関するものだった。

 感染拡大を受けて、県は昨年4月、LINEのメッセージで心の悩みを相談できる「いのちのほっとライン@かながわ」も開設した。今年3月末までの登録者数は9千人を超え「外に出るのが不安」などコロナ絡みのものを含め相談は6400件以上あった。

 同じく県による「軽症者等専用こころの悩み電話相談」は、新型コロナに感染し自宅や宿泊療養施設で療養している人や家族らが対象。昨年5月の開設以降、今年3月末までの相談は719件に上る。

 社会福祉法人が運営する「横浜いのちの電話」は、日本語での相談のほか、専用ダイヤルでポルトガル語やスペイン語での相談も受けつけている。感染拡大で渡航制限の影響を受けている人たちからは、「海外に住む親族が亡くなったが渡航制限で帰国できず後悔している」という相談も寄せられている。孤立感を深め「コロナで仕事がなくなったが日本語が話せず再就職が難しい。相談する人がいない」といった内容の電話もあったという。

 県の小泉遵子・精神保健医療担当課長は、コロナ禍が長期化していることで、家族との関係が硬直化したり、自分自身にどのぐらいストレスがかかっているのか把握しにくくなったりする恐れがあると指摘。「1人で抱え込まず相談窓口を利用して欲しい」と呼びかけている。(黒田陸離、小寺陽一郎)

心の健康に関する主な相談窓口

こころの電話相談 0120・821・606

平日の午前9時~午後9時

LINE相談「いのちのほっとライン@かながわ」

平日と日曜日の午後5時~10時。ID【@inochi2020】で検索

軽症者等専用こころの悩み電話相談 03・6276・0096

平日の午後1時~5時

医療機関・福祉施設従事者専用こころの相談電話 03・6276・0491

医療機関や福祉施設で働く人たちが対象。平日の午後1時~9時

働く人のメンタルヘルス相談 045・633・6110

火曜日(第5週、祝日・年末年始を除く)。午後1時半~4時半。予約制の面談

横浜いのちの電話 045・335・4343

相談時間や外国語電話相談専用の連絡先は、社会福祉法人「横浜いのちの電話」のウェブサイト(https://www.yind.jp/別ウインドウで開きます)へ

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