富士登山コロナ対策「任意で検温」、ふもと自治体が懸念

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河合博司
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 今年の富士山登山で山梨県が示した新型コロナ感染症対策について、北麓(ほくろく)の自治体が不安視している。県は吉田口登山道の5、6合目に達した入山者に任意で検温・健康確認を実施する方針だが、富士吉田市などは入山者全員の確認を山麓(さんろく)でするよう訴え、「対策が不十分」としている。

 県世界遺産富士山課の担当者は3月30日、富士吉田市であった会議で地元の民間事業者や行政担当者に対し、「5合目の総合管理センターと6合目の協力金徴収所で検温と体調確認を呼びかける。応じてくれた入山者が対象」と説明した。会議終了後、朝日新聞の取材に対し、県世界遺産富士山課の信田恭央課長は「人数が多いので全員には不可能」と説明した。

 富士吉田市など富士北麓の6市町村長は会議に先立つ3月10日、県庁を訪れ、「感染拡大防止に関する要望書」を長崎幸太郎知事に手渡している。県道の富士スバルラインで入山する場合、①観光バスの入山者は全員の乗車時に検温・体調確認をする②マイカーの入山者は山麓(さんろく)の県立富士北麓駐車場で同様の確認をする、の2点を県に求めている。いずれも富士スバルライン入り口手前での対応だ。堀内茂・富士吉田市長は「富士山にコロナ感染者を入れないよう、入山前の水際対策が最も重要」と主張している。

 県は入り口手前で全員に検温・健康確認しない理由を、「検温・体調確認を拒んだことを理由に、(県道の)富士スバルラインの通行を拒否する権限が県にない」「引き返す車が料金所でUターンすると交通の危険が生じる」と富士吉田市の担当者にメールで回答している。

 同市富士山課の羽田正利課長は「県の方針だと、コロナ感染者の立ち入りを許してしまい、5合目売店や山小屋の事業者、大勢の健康な登山者の健康を守れない」と心配している。

静岡県の対応は

 一方、静岡県は、登山道入り…

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