館山ファミリーパーク、閉園へ 「台風乗り越えたが…」

川上眞
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 【千葉】館山市の観光施設「館山ファミリーパーク」がコロナ禍で来園者が激減したため、5月31日で閉園することになった。2019年秋の台風被害からは立ち直りつつあったが、新型コロナは感染終息が見えず、閉園を判断した。

 ファミリーパークは1977年、房総フラワーライン沿いの平砂浦近くにオープンした。毎年12月から翌年5月まで、7500平方メートルの広い花畑に「関東最大級」と言われる100万本のポピーを咲かせ、来園者を楽しませた。

 パターゴルフや釣り堀、花を使った体験工房、ドッグランなどもあり、県内外から例年約10万人の来園者があったという。

 2011年の東日本大震災で来園者は落ち込んだが、徐々に回復。19年1月には屋外の通年展示では国内初という巨大砂像を設置し、運営は順調だった。

 しかし同年9月の台風15号で施設などが被害を受けて2カ月間休園。さらに昨年は新型コロナの感染拡大で、4月8日から5月末まで休園した。今年も1月に2回目の緊急事態宣言が発令されて時短営業となり、20年度の来園者は前年度比42%の大幅減となった。

 営業担当の庄司裕喜さんは「一昨年の台風被害は何とか乗り越えたが、コロナは別。観光バスの団体客が来られなくなった影響が大きい」と話した。

 例年、大型連休後に植え替えていたポピーを今年は温存。閉園する来月31日まで楽しんでもらうという。(川上眞)

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