「逃げ遅れた」野村HD  米投資会社アルケゴスで損失

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真海喬生=ニューヨーク、稲垣千駿、西尾邦明
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 野村ホールディングス(HD)など国内外の金融大手が、米大富豪の個人資産を運用する米投資会社との取引で巨額損失を抱え込んだ。一方で、「損切り」にいち早く動いていた米金融大手もあり、明暗が分かれた。カネ余りの中で高リスク取引が広がる米金融市場の危うさも垣間見える。

 問題の米投資会社はアルケゴス・キャピタル・マネジメント。別のファンドで投資専門家としてならしたビル・ホワン氏の個人資産を運用していた。欧米に多い「ファミリーオフィス」と呼ばれる会社だ。

 アルケゴスは金融機関に担保を預け、その何倍もの金額を実質的に投資する「レバレッジ(てこ)」と呼ばれる方法を活用。特定企業の株に集中投資し、株高を追い風にもうけてきたという。

 同氏はかつてインサイダー取引疑惑で米証券取引委員会(SEC)から提訴されたいわくつきの人物とされる。しかし、野村HDを含む多くの金融機関が「投資のプロ」と捉えて取引に踏み切り、多額の手数料を得ていた。野村HD幹部は「(SECと)和解し、もう大丈夫と判断していた」と話す。

 状況が一変したのは3月22…

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