地下駐車場事故、2時間半前にも火災警報 新宿4人死亡

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 東京都新宿区マンション地下駐車場で消火設備が作動して作業員4人が死亡、1人が重症になった事故で、事故の約2時間半前にも火災を知らせる警報が鳴っていたことが捜査関係者への取材でわかった。熱センサーが反応した可能性が高いという。設備は熱と煙を感知して二酸化炭素を噴射する仕組み。警視庁が事故との関連を調べている。

 警視庁は20日、工事を請け負った株木建設の東京本社(東京都豊島区)と一次下請けの都内の業者を業務上過失致死傷容疑で家宅捜索した。契約関係の書類や工事の安全マニュアルなどを押収したとみられる。警視庁は資料を分析し、安全対策が適正だったか調べる方針だ。

 捜査関係者によると、1度目の警報は15日午後2時ごろに鳴った。2度目の警報は午後4時半ごろで、この直後に二酸化炭素が噴射された。現場には天井に消火設備の熱センサーが八つ、煙センサーが四つ設置されていた。この日は作業員が天井板を張り替えるため、センサーのカバーを外していたという。現場に発火物はなく、警視庁はセンサーが反応した原因を調べている。

 厚生労働省は事故を受け、建設やビルメンテナンスの業界団体に安全対策を徹底するよう通知を出した。二酸化炭素が噴出される設備の概要や有事の避難方法などについて、作業員に周知するよう求めている。