自動運転世界初のレベル3 ホンダの開発責任者と考えた

神沢和敬、稲垣千駿
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 「自動運転のこれから」をテーマとしたオンラインイベント「記者サロン」を4月11日に開催した。世界で初めて、運転の主体が人から車側に移る自動運転レベル3を実現した車「レジェンド」をホンダが3月に発売し、レベル5の完全自動運転に向けて大きな一歩を踏み出したところだ。これからどんどん身近になっていくであろう自動運転の現状や課題、これからの展望について話をした。

ポッドキャストでも、首都高で試乗をした東京経済部の稲垣千駿記者、神沢和敬記者が自動運転について解説します。

Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上の「i」の右にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 約1時間のイベントは第1部「レベル2とレベル3どう違う?」、第2部「そもそも自動運転ってなに?」、第3部「自動運転の今とこれから」の3部構成で、ホンダの技術開発責任者・杉本洋一さんを招いて解説や、読者の疑問にも答えてもらった。

 登録時のコメントなどで多くの視聴者が心配していたのが事故の危険性についてだった。杉本さんは「予測可能な事故は引き起こさない検証をしている。安心して欲しい」と解説。取り組みを紹介した上で「社会として、理解して受け入れていただくことをぜひお願いしたい。事故ゼロに対しても、自由な移動に対しても大きなポテンシャルがある。温かい目で育てて欲しい」と語りかけた。

 イベントで実施したアンケートでも、「物づくりとして日本のメーカーは開発していけると思うが、社会が受け入れるかが問題」という感想が参加者からでていた。

 人間同士であれば多少道が混雑していてもアイコンタクトを交えながら車線変更するがシステムだとうまくいかないなど、自動運転はまだ完璧ではない。きっと事故も発生する。新しいルールも作られることになるだろう。

 ただ、国によると交通事故の約9割は「うっかり」など運転手のミス。そういった事故を減らせるメリットは大きいはずだ。

 人が運転する車と、自動運転の車が混じって走る日がやってきた。イベントの中でも問いかけたが、自動運転に対して私たちがどうつきあっていくのか、どう育てていくのかは今後、より真剣に考えて行く必要があると、改めて感じた1時間だった。(神沢和敬、稲垣千駿)

 イベントでは、なぜ自動運転の開発がいま加速しているのかや、国や自動車各社の取り組みなども取り上げて紹介しています。無料会員になるとアーカイブ動画がご覧いただけます。また、記者サロンで取り上げて欲しいテーマがございましたら、(keizai@asahi.comメールする )にお寄せください。

【動画】記者サロン「自動運転のこれから」