スミに置けぬ8本足 キミの魅力に吸い込まれ

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文・城真弓、写真・金子淳
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 関門海峡に臨む北九州門司区の公園で、楽しげに遊ぶ子どもたち。ツボにはまっている大きな遊具は、ツボでとれるあの形です。

 九州の玄関口、北九州市の門司区。観光地の門司港レトロ地区から関門海峡沿いを走る観光トロッコ列車で、終点の「関門海峡めかり駅」を目指す。トンネルを抜けると、車窓にピンク色の大きな物体が現れた。高さ約6メートル、幅約20メートル。タコの形を模したコンクリートとモルタル製の大型の遊具だ。

 駅に接する和布刈(めかり)公園は瀬戸内海国立公園に指定された区域にあり、標高175メートルの山を取り囲む形で整備されている。その一角、関門海峡を一望できる潮風広場に遊具はある。タコの足が滑り台やトンネルになっていて、トロッコが運行される休日には観光客や近くの子どもたちでにぎわう。

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 こうした遊具は、全国に200カ所以上あるとされる。北九州市内にも11カ所にあるが、和布刈公園の遊具の大きさは日本最大級という。

 公園が整備される前は、辺りはうっそうと木々が茂り、地元住民もあまり立ち寄らない場所だったという。門司港レトロ地区の開発に伴って公園が整備されることになり、市が、観光客の誘致策を考えるなかで目を付けたのが、特産品のタコだった。

 関門海峡の速い潮流にもまれて育つ「関門海峡たこ」は、引き締まった身と甘みが特長だ。年間の水揚げ量は約600トンで、市がブランド化を進めている。タコは市民に親しまれており、その形をした遊具も、以前から子どもたちに浸透していた。そこで市は、「日本一をうたえば、観光客に来てもらえるかも」と考え、ひときわ大きな遊具を発注したという。

 その大きな姿は対岸の山口県

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