同性カップルの住所無断公開、三重県議「不適切だった」

大滝哲彰
[PR]

 三重県議会の自民党県議が、男性カップルの住所が写った画像をブログ上で無断で一時公開した問題で、小林貴虎県議は21日、県議会で自身の行為を「不適切だった」と謝罪した。「削除要請を受けた際に削除すべきだった」とも述べた。

 同県伊賀市の男性カップルは3月中旬、小林県議のツイッター上で、同性婚を認めていない民法などの規定は違憲と判断した札幌地裁判決を念頭に「婚姻と同等の権利をよこせと言うことなら、同等の責任を果たさねばその資格はない」などと投稿されたことについて公開質問状を送付。小林県議は同30日、ブログに回答を投稿した際、2人の住所が読み取れる封筒の画像を添付した。2人は削除を要請し、公開質問状を取り下げたが、小林県議は画像を削除せず、報道を受けて4月5日に画像を削除した。

 県議会では4月中旬から代表者会議を開き、「政治倫理審査会」を開くか検討。3回目の21日の代表者会議で、小林県議は「2人から削除要請を受けた際に削除すべきだった」として謝罪した。「なぜ個人情報をネットに公開したのか」と問われ、小林県議は「『僕らの移住生活』という団体の名前で送られてきたもので、個人情報とは思っていなかった。最終的には不適切だったと思う」と述べた。すぐに削除しなかった理由については「私の未熟さゆえです」と答えた。

 住所を公開された男性(45)は「謝罪されたことは聞いているが、直接会うための心の準備はできていない。今後の対応は県議会の様子を見て考えたい」と話した。(大滝哲彰)