アビガン、国内で再び臨床試験 コロナ治療薬承認目指す

新型コロナウイルス

江口英佑
[PR]

 抗インフルエンザ薬「アビガン」を新型コロナ治療薬として国に承認してもらうため、製造元の富士フイルム富山化学は21日、国内で再び臨床試験(治験)を始めたと発表した。昨年秋に承認を申請したが、厚生労働省の専門部会は治験の手法の問題などから「有効性の判断は困難」などとして継続審議としており、再治験して承認につなげたい考えだ。

 治験の対象は、国内の50歳以上の男女316人。発熱など症状が出たばかりの軽症者で、基礎疾患があるなど重症化リスクがある患者が対象だ。今月から治験を始め、10月末まで有効性や安全性を調べる。

 治験は一般に、薬の有効性を客観的に評価するため、飲むのが薬か偽薬かを医師も患者も知らない「二重盲検」という手法で実施される。しかし、前回の国内治験では、実際にアビガンを飲んだ人を医師が知っている「単盲検」という手法で実施され、それが「判断困難」と評価される一因になった。今回は「二重盲検」で実施する。

 アビガンをめぐっては昨年5月、当時の安倍晋三首相が「今月中の承認をめざしたい」と、特定の薬の手続きに言及する異例の発言をして早期承認に期待した経緯がある。(江口英佑)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]