彦根城、アプリで攻略 CG動画で説明、AR写真撮影も

筒井次郎
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 「鉄壁要塞(ようさい)」の彦根城を、ゲームで攻略――。世界遺産登録を目指す国宝の城を、楽しく学べるアプリができた。「体感国宝彦根城」はCGを駆使した動画で説明し、AR(拡張現実)機能の写真撮影もある。滋賀県東部の観光振興に取り組む近江ツーリズムボード(彦根市)が制作した。

 城攻略をめざすゲームは、表門から天守に着くまでの間の4地点で楽しめる。スマホを周囲にかざすと画面に守備兵が現れ、攻防戦が始まる。画面をタップして操作し、生き残れば「突破」、敗れれば「討死(うちじに)」の文字が出る。

 動画は、兵士役やCGで攻防シーンを再現しながら、城の守りの仕組みを中心に解説する。入り口に曲がり角があるのはなぜ。石段の歩幅が不規則な理由は――。いずれも守りを固めるためだが、説明がなければ見過ごしがちだ。

 さらにAR機能を使い、角のような天衝(てんつき)のある初代彦根藩主・井伊直政の兜(かぶと)を身に着けた写真も撮れる。

 アプリは、コロナ後の外国人観光客受け入れを目指して開発した。日本語、英語、中国語に対応。城好きのDJで「近江観光大使」のオーストラリア人、クリス・グレンさん(53)が監修し、動画でも解説する。

 クリスさんは「日本史に詳しくない外国人にも分かる内容にした。楽しく学んで城を知り、誇りに感じてもらえたら」と話す。

 アプリは、城に来なくてもスマホやタブレット端末に無料でダウンロードできるが、ゲームを楽しめるのは城内のみ。表門券売所でタブレットを貸し出すサービスもある(貸出料5千円、利用後3千円返却)。

 問い合わせは近江ツーリズムボード(0749・22・5580)。(筒井次郎)