医療従事者、届かぬワクチン 高齢者向け転用しやりくり

有料会員記事新型コロナウイルス

山崎毅朗、神野勇人 藤原慎一、藤山圭、小川裕介
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 新型コロナウイルスワクチン医療従事者向け接種が滞っている。自治体に十分な量のワクチンが届かず、高齢者向けワクチンを転用するケースも相次ぐ。接種を担う医師や看護師への接種が遅れれば、高齢者接種もさらに停滞する恐れがある。大型連休明けには供給状況が改善される見通しだが、各自治体は当面、限られたワクチンをやりくりしての対応が続く。

感染リスクにさらされる医療スタッフ

 福岡県新宮町の原外科医院は、来月から始まる集団接種会場に医師や看護師らを派遣する予定だが、21日時点で1人もワクチンの接種を受けられないでいる。「会場で感染したり、接種に来た高齢者に感染させたりするリスクがあり不安だ」と原速(はやし)院長は話す。

 同院では、屋外に設置したテントで感染の疑いがある人を対象にPCR検査などを実施してきた。原院長は「福岡県にも第4波が迫っている。スタッフたちは日々感染リスクにさらされながら働いている」。

 4月後半にはワクチンが届くと聞いたが、一時保管用の冷蔵庫は空のままだ。医療機関への連絡窓口として県が開設したコールセンターは「いつも話し中」と原院長。「医療者への接種のめどがつかなければ、高齢者接種に向けた準備もできない。現場の混乱と不安を解消するため、県にはもっと情報を提供してほしい」と訴える。

 医療従事者への接種は2月に…

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