中国に対抗「トランプ政権の功績」 方向づけた本人語る
聞き手 編集委員・峯村健司
トランプ前米政権下のアレキサンダー・グレイ前大統領次席補佐官が朝日新聞の電話取材に応じた。ほとんどの高官が辞任する中、政権発足時のアジア政策を築き、経済・安全保障政策に携わってきたキーマンだ。政権の総括や対中政策について尋ねた。
グレイ氏はトランプ政権発足前の2016年、大統領補佐官となったピーター・ナバロ氏と共に「力を通じた平和を」と題したアジア政策の指針を米誌上で発表し、注目を集めた。軍拡を続ける中国に対抗するため、米海軍の再建を訴える内容だ。
「私たちがこの時示した目標を、ほぼ実現できたと自負している。オバマ大統領が退任した際、米海軍は第1次世界大戦以降最小規模となり、中国を抑止する能力に深刻な問題を抱えていた。トランプ政権として、10年以内に350隻の艦船を建造するという目標の実現に向けて前進できたと言える」
就任前からトランプ氏側近として活動を本格化させる。ニューヨークで16年11月、トランプ氏と安倍晋三首相との初会談に同席した。
「最も印象的だったことは…