ミャンマー「統一政府」を非合法組織に 国軍側が指定

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、国軍側は20日夜の国営放送を通じ、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の支持派が樹立を宣言した「統一政府」を「非合法組織」に指定したと発表した。民主派勢力に対する弾圧がさらに激しさを増す恐れがある。

 NLD支持派は16日に統一政府の樹立を宣言した。拘束中のスーチー氏とウィンミン氏がそれぞれ国家顧問と大統領に留任し、少数民族からも首相など複数の閣僚を迎えた。国軍側と統一政府はともに自らを正当な政府だと主張しているが、多くの市民は統一政府を歓迎し、英語の頭文字を取った「NUG」と書いたプラカードを掲げてデモを続けている。

 国軍側は今後、統一政府の関係者や支持者への弾圧を強める恐れがある。現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、2月1日のクーデター以降、4月20日までに殺害された市民は738人。20日時点で拘束されている人は3300人に上る。(バンコク=福山亜希)