東電HDの新会長、小林喜光氏で調整 昨年6月から空席

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 東京電力ホールディングス(HD)の会長に、前経済同友会代表幹事で三菱ケミカルHD会長の小林喜光氏(74)が就任する方向で調整されていることがわかった。柏崎刈羽原発新潟県)におけるテロ対策の不備など不祥事が相次ぐなか、エネルギー政策に詳しく政府との関係も深い小林氏を迎えて、経営の立て直しをめざす方針だ。

 東電の会長職は昨年6月に日立製作所出身の川村隆氏(81)が退任し、空席となっていた。東電は福島第一原発事故後に実質国有化されて以降、会長は弁護士や経営者ら外部から起用されていた。

 小林氏は1974年に三菱化成工業(現・三菱ケミカル)に入社した。2007年に三菱ケミカルHDの社長に就任し、15年から会長を務めている。経済政策などへの積極的な発言で知られ、15~19年には経済同友会代表幹事も務めた。政府の経済財政諮問会議の民間議員なども歴任した。

 小林氏は、東電HDの筆頭株主である原子力損害賠償・廃炉等支援機構の運営委員として、東電の新たな再建計画の策定に関わっている。12~15年に東電の社外取締役を務めた経験もあり、東電の経営事情に詳しいことから、会長に有力視されていた。