高橋みなみさん 男性は色々とヒヤッとする短編賞2作

有料会員記事手塚治虫文化賞

[PR]

 手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の第25回受賞作が決まりました。社外選考委員を務めたタレントの高橋みなみさんの選評は次の通りです。

高橋みなみさん(タレント)

 昨年、1年の勢いがすさまじかった「鬼滅の刃」。コロナ禍で世の中が暗い中、老若男女問わずハマる人が続出し会話や、漫画を読むきっかけにもなった鬼滅ブーム。その功績は大きいと思い、「マンガ大賞かな?」と推薦しましたが、大賞は「ランド」に決まりました。恥ずかしながら選考に挙がってくるまで読んだことがない作品でした。目まぐるしい展開と、物語も読者も時空を超える不思議な感覚。そして不老不死、生きることへの執念、「どう生きていくべきか?」を自分に問いかけてくるようなすごい作品だと思います。

 新生賞「葬送のフリーレン」。この物語の視点は今までなかった、冒険の終わりから始まる物語。主人公は勇者ではなく長寿種族のエルフ、長寿だからこその時間や感覚のズレがある。「葬送」――死んでいった仲間たちを弔いながら人間を知るための旅路。刺激的な展開はありませんが、心にゆっくりと何か提示されていく気がします。美しさすら感じる物語は、まだ完結していないのでこれからどんな展開になるのかとても楽しみです。

 そしてほぼ満場一致で決まっ…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。