世代超えて必読の「ランド」 トミヤマユキコさん選評

有料会員記事手塚治虫文化賞

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 手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の第25回受賞作が決まりました。社外選考委員を務めたライターのトミヤマユキコさんの選評は次の通りです。

トミヤマユキコさん(ライター)

 マンガ大賞は「ランド」に決定した。文明社会の限界を批評的に描きつつも、冒険譚(ぼうけんたん)として読者をワクワクさせてくれる。そのバランス感覚が素晴らしかった。また、主人公格の少年少女だけでなく、一見モブに見えるおじさんやおばさんにも未来や希望があるからね、というメッセージがちゃんと含まれていて、じわじわと心が温まった。世代を超えて読まれるべき作品だと思う。おめでとうございます。

 わたしの推した「薔薇(ばら)はシュラバで生まれる【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】」は、残念ながら受賞には至らなかったが、とてもいい作品である。少女マンガ界のレジェンドたちが活写されており、資料的価値を保ちつつ、エンタメとしても高水準。何より、尽きせぬマンガ愛が感じられて大好きだ。

 新生賞は「葬送のフリーレン…

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