食虫植物の進化の謎に迫る 根と葉の不思議な関係とは 

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瀬川茂子
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 虫をとらえ、栄養を吸い取る食虫植物はどのように進化してきたのか――。早稲田大学教育・総合科学学術院の大山隆教授のチームは、遺伝子を調べることで長年の謎を解く糸口をつかんだ。

 大山さんは中学生だった頃、理科の先生から虫を食べる植物がいると教えてもらい、不思議だなあと興味をもった。趣味として自宅で育ててきたが、研究対象ではなかった。その後、技術が進歩して、さまざまな生物の遺伝子レベルの研究ができるようになったので、研究対象の一つに加え、2005年に初めて論文を発表した。

 注目したのは、食虫植物モウセンゴケの一種で、湿地に生える「ツルギバモウセンゴケ」だ。葉の表面にある「腺毛」から粘りけのある消化液を分泌し、虫をとらえて消化・吸収する。

 この腺毛でどのような遺伝子が働いているのか網羅的に調べた。すると、たんぱく質を分解する酵素や、病原体遺伝情報を分解する酵素を作る遺伝子が見つかった。こうした酵素が消化液に含まれることで、虫から栄養を吸収したり、病原体から身を守ったりしているらしい。

 ツルギバモウセンゴケの酵素…

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