女性アスリート、肉離れと疲労骨折の関係は? 順天堂大

天野彩
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 肉離れしにくい女性アスリートは、疲労骨折しやすい――。順天堂大の研究グループが、遺伝要因で肉離れと疲労骨折のリスクが相反することを明らかにした。個人の体質に合わせたけがの予防に役立つ可能性がある。

 宮本恵里助教らは、20代と30代を中心とした男女のスポーツ選手1667人の遺伝子と、疲労骨折、肉離れなど筋障害の診断歴を調べた。

 骨や筋肉を構成するたんぱく質に関する遺伝子が特定の型の女性は、疲労骨折をした人が17.8%と多い一方、筋障害は9.9%と少なかった。

 この型の選手は約8割で、骨密度が低く、筋肉が軟らかい。

 別の型の女性は、筋障害が18.6%、疲労骨折が9.0%という逆の結果になった。

 男性では発症リスクに有意な差がみられず、宮本助教は「女性の方が骨や筋肉に含まれるたんぱく質が少なく、差が出やすいため」とみている。

 論文は3月、米スポーツ医学会誌のオンライン版(https://journals.lww.com/acsm-msse/Abstract/9000/Female_Athletes_Genetically_Susceptible_to_Fatigue.96070.aspx別ウインドウで開きます)に掲載された。(天野彩)