ワクチン予約、ネットも電話もパンク 窓口には人だかり

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岩本修弥、西田有里、鈴木春香 西江拓矢 本多由佳
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 新型コロナウイルスワクチンの高齢者への優先接種の予約を巡り、各地で混乱が起きている。供給量が限られているなかで申し込みが殺到し、受け付けがパンクしているのだ。自治体は電話の回線数を増やすなど対応に腐心している。

70~80回かけてもつながらず

 「ご迷惑をかけ申し訳ない」

 ワクチン接種の予約受け付けを20日に始めた神戸市は翌21日、市幹部が夕方に急きょ記者会見を開き、予約しにくい状態が続いていることを謝罪した。

 初日の20日午後3時半ごろに予約システムの不具合が判明。午後10時半ごろの復旧まで、電話もネットも予約が一切できなくなった。翌21日も朝から申し込みが殺到。コールセンターはほとんどつながらず、ネットもアクセス集中で接続できない状況が続いた。つながりにくい状態は22日午前の時点でも続いているという。

 今回は75歳以上の市民約24万人のうち、施設に入っていない人が対象だ。

 兵庫区役所には21日、不安になった高齢者ら一時100人近くが訪れ、窓口が混乱した。電話がつながらないので来たという男性(83)は「もうめちゃくちゃや。逆にコロナにかかってまう」と憤った。

 区役所に来てもサイトにつながらなければ手続きはできない。職員らは集まった人たちから連絡先を聞き取り、改めて連絡するとして帰ってもらった。

 中央区役所も同じ状況だった。杖をついて来庁した男性(90)は「目が悪くて、ここへ来るのも一苦労なんですが……」。お年寄りのネット予約を手伝うために配置された学生ボランティア「お助け隊」も、なすすべがなかった。

 「電話を70~80回はかけたけど、つながらなかった」と言うのは同市須磨区の男性(82)だ。妻が近くの公衆電話で試してみたが、やはりだめだった。いずれ接種は受けられると思うが「情報が少なく不安が募る」と話した。

 神戸市によると、各区役所の窓口を訪れたが予約できなかった人は、20、21両日でのべ約720人。20日のコールセンターの応答率は7%、21日は2%にとどまった。

 神戸市の担当者は「もっと余裕をもっておくべきだった」とふり返った。

 市は国の説明から6月中に全ての高齢者に行き渡る量を確保できると見込んでいる。コールセンターの回線数を現在の120から段階的に増やして5月下旬までに300とし、ネット予約もサーバーを増強する考えだ。(岩本修弥、西田有里、鈴木春香)

100倍以上の狭き門 電話の数は「想定以上」

 同様の混乱は神戸市以外でも起きている。

 大阪府貝塚市の男性も「コー…

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