点字入り御朱印登場 コロナで苦境の盲導犬団体に寄付

平賀拓史
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 【栃木】コロナ禍でイベントが激減して寄付が減り、運営が厳しい盲導犬団体を支援しようと、神社が立ち上がった。盲導犬のイラストをあしらった点字入りのオリジナルの御朱印を発行し、初穂料の一部を協会に寄付するという。

 神社は今泉八坂神社宇都宮市今泉4丁目)。オリジナルの点字入り御朱印を発行した。15年前から、宇都宮市に本部を置く東日本盲導犬協会が境内で盲導犬支援の募金活動をしていたため交流があった。

 同協会は盲導犬を育成したり、視覚障害者盲導犬の扱い方を指導したりしている。協会によると、昨年3月時点で県内にいる盲導犬は11頭。1頭を育成するのに約500万円の経費がかかり、協会ではこのうち9割を一般からの寄付などでまかなっているという。

 昨年からコロナ禍でイベントの中止が相次ぎ、ほとんど街頭での募金活動ができていない。このため運営資金が不足し、協会運営が厳しい状況にあるという。

 協会の苦境を見て、神社が協力を申し出た。禰宜(ねぎ)の葭田(よしだ)真彦さん(46)の提案で、点字で「イマイズミ ヤサカジンジャ」と記したシールを貼った御朱印を制作。協会にも監修してもらった。500部発行したが、問い合わせが相次いでいるため、追加発行する予定。

 御朱印には盲導犬2頭のイラストや、人に添って歩く盲導犬の足跡もあしらった。盲導犬は必ず人の左側を歩くことから、足跡も左側に描いた。葭田さんは「長年盲導犬を見てきたけれども、まだまだ知らないことが多いと実感した。この御朱印をきっかけに、盲導犬をとりまく環境への関心が深まれば」と願っていた。

 協会の担当者は「今までにない取り組み。問い合わせも相次いでいて大変ありがたい」と話す。初穂料は800円。受け付けは毎日午前9時~午後4時。問いあわせは同神社(028・621・0248)。(平賀拓史)