子育てパパを応援、ベビサポバッグ おむつもパソコンも

鈴木裕
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 子育てパパを応援する機能的でクールな「ベビサポバッグ」を、女性の小児科医、井手初穂さん(63)=愛知県日進市=が開発した。保育園で使う着替えやお弁当などがたっぷり入り、パソコンから使用済みおむつまで別々に収納できる11の多機能ポケットを備えた軽くて丈夫な優れものだ。

 乳幼児健診に30年ほど携わってきた井手さんは近年、ひとりで子どもを連れてくるパパが増えたことに気づいた。勤務する病院の外来も同様で、「かつては男性だけで連れて来ることは、ほとんどなかった。両親同伴というのも普通になっている」という。

 気になるのは、パパたちがマザーズバッグを使っていること。ママたちに人気のマザーズバッグは、安価だが女性向けのデザインだ。

 パパがかっこよく持てる子育て用バッグができないか。そんな発想で井手さんは製品開発に取りかかった。両手が使えるバックパックで、メインの収納スペースはファスナーの開口部を広くして中身が見通せる方が良い。見た目はビジネスバッグで、仕事でも違和感がないものにしたい。

 アイデアを実現してくれるメーカーを探し、こだわりの職人をそろえた名古屋の縫製会社に出会った。半年かけて開発を進め、昨年4月に完成した。

 肩ベルトの取り付け位置を工夫して背負いやすくし、ずり落ち防止用チェストベルトは省いた。だっこベルトを使うときに邪魔になるためだ。会社用と私用の2台の携帯電話を使いこなすパパのために、収納用のポケットや貴重品を入れるサイドポケットも付けた。A4サイズのパソコンや書類も収納でき、底部には使用済みのおむつを入れる小ポケットもある。

 素材は耐久性、耐水性に優れた「コーデュラナイロン」を使い、ブラック、グレー、ベージュ、カーキの4色を用意した。背面は通気性を良くするためメッシュ素材を採用した。「複雑な構造のバックパックは、日本のものづくり技術でなければ作れなかった」と井手さん。「マザーズバッグを使っていては、いつまでたってもお手伝い感覚でしかない。パパが主体的に子育てをするためのバッグになれば」と話す。

 販売価格は2万5850円。製品化がコロナ禍と時期が重なったこともあって販売を取り扱ってくれるお店はまだ少ないが、日進市の「ふるさと納税」の返礼品に加わり、知名度は少しずつ高まってきている。

 ベビサポバッグ(容量27リットル)は、井手さんが代表を務めるフェアトレード販売の「BANDU PLUS(バンドゥ プラス)」のウェブサイト(https://www.bandu-plus.com別ウインドウで開きます)で販売している。(鈴木裕)