整理券まで2時間待ち、150人の列…ワクチン予約混乱

新型コロナウイルス

重政紀元、伊藤繭莉 大嶋辰男 佐々木健
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 新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種をめぐり、予約や問い合わせが相次ぎ、整理券の受け取りまで2時間待ちのケースも出ている。4月下旬以降、千葉県内の各自治体で接種が本格的に始まるが、混乱が続く可能性もある。

 21日から80歳以上の高齢者を対象に予約を始めた千葉市。市民が個別接種ができる327の医療機関に直接予約する仕組みだが、既に混乱が起きた。

 22日午後、千葉市若葉区のクリニックには、ワクチン予約の長蛇の列ができた。

 妻(85)と2人で来た男性(87)は朝から2時間待ちで、整理券をもらって午後に再訪。それでも、長時間待って予約ができずにいた。「クリニックの中もぎゅうぎゅう詰め。看護師さんが大変そうだった」

 妻(81)と来た男性(84)も午前9時40分から並んだが、約2時間待っても予約はできなかった。行列は一時、少なくとも150人に上ったという。

 電話での予約も難航している。

 同区の男性(87)は区内の病院に電話をしたが、「いつワクチンが来るか、市から何の連絡もないので予約はできない」と断られた。「友人の行きつけのクリニックは『業務に差し支える』という理由で、電話を留守電にしっぱなしだ。いつになったら予約できるのか」とぼやいた。

 混乱に拍車をかけているのは、市が65歳以上の約25万人を対象に発送した接種券入り書類に、接種ができるクリニックの一覧が同封されなかったためとみられる。市のコールセンターは50人態勢で応対をしているが、接種可能なクリニックを聞こうと電話しても、通じない状態が続く。

 市医師会の事務局も「市民や会員には申し訳ないが、いつワクチンが届くか分からない状況では、きちんとした説明をしようがない」という。(重政紀元、伊藤繭莉)

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 電話が一時つながらなくなった市川市の接種コールセンター。市によると、16~18日に計約1万件の問い合わせがあったという。

 電話殺到をうけ、市はホームページで「現在、予約は受け付けておりません」と赤い太字で表示した。それでも19日は約3千件、20日は約1700件、21日は約800件の電話があった。市によると「詳細は調査中だが、予約の問い合わせだけではない」という。

 同市の男性(86)は、実際に電話がつながらず、やきもきした1人だ。接種券の同封書類に「国からの十分なワクチン供給がされ次第予約を受け付けます。4月中旬以降にコールセンターまでお問い合わせください」とあり、予約をしようとしたという。

 19、20日に計6、7回かけたが、自動音声で「ただいま電話はつながりません。後ほど電話をしてください」ばかり。男性は「何が何でもすぐに接種を受けたいわけではないが、何が起こっているのか知りたかった」と話す。

 同封書類にあったファクス番号に4度目のファクス送信をした21日、市の担当者から「予約開始は5月中旬ごろになりそう。それまで待って欲しい」との電話連絡が来たという。(大嶋辰男)

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 高齢者向けに接種券を同封した書類の発送を12日から始めた習志野市。同市のコールセンターには16日ぐらいから「予約はいつから始まるのか」といった問い合わせがあったという。

 その後、市は「予約は5月10日午前8時半から、接種は5月17日から」と確定。この情報を、市のホームページや、公民館や市管理施設での掲示などで告知を進めた。こうした取り組みもあり、現在は問い合わせなどは落ち着いているという。(佐々木健)

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