原画でみる絵本作家の熱量 「おしいれのぼうけん」展

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松本紗知
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 232万部を超えるロングセラー絵本「おしいれのぼうけん」で知られ、昨年6月に89歳で亡くなった絵本作家・田畑精一さんを特集した展覧会が、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)で6月13日まで開かれている(緊急事態宣言を受け、4月25日~5月11日は臨時休館)。原画からみえる絵の力とは。手がけた絵本の魅力とは。展覧会を担当した、安曇野ちひろ美術館(長野県)主任学芸員の山田実穂さんに聞いた。

「ねずみばあさん」がそこに

 「没後1年 田畑精一『おしいれのぼうけん』展」では、古田足日(ふるた・たるひ)さんが文を手がけた「おしいれのぼうけん」と、「日・中・韓 平和絵本」シリーズの一冊で、田畑さんが自らの戦争体験を元に描いた「さくら」を中心に、55点の原画が並ぶ。9月には、出展数を増やして安曇野ちひろ美術館への巡回が予定されている。

 田畑さんの絵について山田さんは「子どもたちの一人一人の個性が感じられ、子どもたちが現実に動いているような、活力のある体つきが表現されている」と評する。

 「おしいれのぼうけん」では、おしいれに入れられた2人の子どもが、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんと対決する。

 「おしいれの木目がトンネル…

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