日本電産の永守会長、CEO外れる 後継者選び節目に

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森田岳穂、橋本拓樹
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 日本電産は22日、創業者の永守重信氏(76)が最高経営責任者(CEO)の職を外れ、関潤社長(59)が兼務する人事を発表した。定時株主総会を開く6月22日付。永守氏は代表権のある会長職を続ける。外部から人材を登用しながら、二転三転してきた「カリスマ創業者」の後継者選びは、一つの節目を迎えた。

 「経営手法もよく似ていて、即断即決、トップダウンで進める能力もある。人格を含め、どこをとっても後継者にふさわしい」

 永守氏はこの日の会見で、CEO職の後任を関氏に決めた理由を話した。今後は関社長が足元の経営責任を担い、中長期的な戦略は永守会長と関社長が話し合って決める方針。関社長は「流動的に動かないといけない部分は私と会長でやり、(2030年度の売り上げ目標の)10兆円へ向けて進める」と説明。永守氏は「権限委譲を徐々に進めたい」とも述べ、関氏が後継者であることを強調した。

 永守氏は1973年に京都市の自宅の納屋で仲間3人と小型モーターの製造会社を創業。同業他社の買収を繰り返し、グループ従業員数約12万人、売上高1兆6千億円の世界的企業を一代で育て上げた「カリスマ創業者」だ。パソコンなどで使われるハードディスク駆動装置(HDD)用モーターの分野で、世界シェア8割を握り、世界1位のシェアを持つ製品も多い。

 だが永守氏の後継者選びは…

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