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「うっかり」ドーピングを防止 漫画付きのお薬手帳発売

植松敬
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 禁止薬物が含まれていると知らず、市販薬やサプリメントを服用したら、スポーツの大会で違反になってしまった――。そんな「うっかりドーピング」を防ごうと、静岡県島田市のみどりや薬局が、ドーピング防止について学べる漫画が付いた「お薬手帳」を発売した。禁止薬物について多くの相談を受けてきた薬剤師の清水雅之さん(37)が、アスリートの競技人生を守る助けになればと企画した。

 漫画のタイトルは「ドーピングガーディアン緑川雅は見逃さない!」。柔道で全国大会を目指す女子高校生が大会前に発熱し、風邪薬を服用しようとしたところ、禁止物質が含まれていることが発覚。専門の薬剤師に相談し、違う薬で解熱して解決へと至るストーリーになっている。

 手帳はA6サイズで、36ページ。表面から開けば通常のお薬手帳として使うことができ、裏面には全18ページの漫画が載っている。漫画の執筆は、医療などがテーマの作品を描いている漫画家の油沼さん。清水さんがツイッターで執筆を依頼したという。

 清水さんは、ドーピングを防ぐ専門知識を持つ薬剤師として、2012年に日本アンチ・ドーピング機構の「スポーツファーマシスト」の認定を受けた。学生から社会人までプロアマを問わず、幅広い相談を受けている。

 03年の静岡国体から国体でもドーピング検査が実施されるようになった。今も各競技でルールの改正が進み、禁止薬物は増えている。清水さんへのアスリートたちからの相談は後を絶たず、「もっとドーピングの問題を身近に感じてほしい」と今回の企画を思いついた。

 漫画には続編もある。今後、新たに4パターンの漫画を掲載したお薬手帳を準備している。清水さんは「本人に悪意がなくても一度違反になると、過去にドーピングをした人だと言われ続けてしまう。ドーピングについて街の薬剤師を頼れることを知ってほしい」と話す。

 お薬手帳は1セット5冊入り1千円(税込み)でインターネット(https://www.amazon.co.jp/dp/B091PQ5L6P別ウインドウで開きます)で販売もしている。(植松敬)