仏、変異株では感染者の減少スピード半分 でも規制緩和

新型コロナウイルス

パリ=疋田多揚
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 フランスのカステックス首相は22日、同国で猛威を振るう新型コロナウイルスの変異株について、従来型に比べて感染者数の減少スピードが半分に過ぎないことを明らかにした。一方で「ピークは過ぎたとみられる」とし、外出規制の一部を5月3日に解除すると発表した。

 フランスではなお1日300人前後が亡くなっており、医師からは規制解除を疑問視する声も出ている。

 カステックス氏は22日の記者会見で、「我々は感染力がより強い英国型変異株に直面しており、そのために感染者数の減少スピードが昨年11月(の第2波)にくらべて半分になっている」と指摘した。

 一方でカステックス氏は「この数日間、集中治療室のコロナ患者数の伸びは平坦(へいたん)になっている」とも指摘。今月3日から全土で課している外出制限を来月3日に緩和し、これまで自宅から10キロ以内に限っていた外出を日中のみ自由に認めることにした。夜間外出禁止令などは当面維持する方針だ。

 5月半ばをめどに、現在営業を禁じられている店舗のうち一部の再開を認めるとした。ただ、感染者数が3万人台で高止まりして収束のメドが立たないため、映画館や飲食店など、どの施設が該当するのかは現段階では「リストを示せない」とした。

 政府は昨年11月、1日の感染者数が5千人まで下がることを条件に美術館などの施設を再開する考えを示したが、一度も基準を下回ることなく変異株による第3波に見舞われた。感染者数は先月末に6万人に迫り、外出制限後に微減したが、ここ数日は3万~4万人台で推移している。(パリ=疋田多揚)

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