未来の果物はバナナとパインだけ? 温暖化が進むと…

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片田貴也
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 22日に始まった気候変動サミットでは、地球温暖化対策について議論が交わされている。温暖化が進むと私たちの普段の生活はどう変わるのか。

 農業への影響の研究を続けてきた農業・食品産業技術総合研究機構の杉浦俊彦・農学博士にたずねると、衝撃の答えが。「何も対策を取らなければ、今世紀末にはほとんどの果物が姿を消すことになります」

 どういうことなのか。

 杉浦さんいわく、温暖化の影響が一番顕著に表れている作物が果樹。野菜やコメなどと比べて気候への適応範囲がとても狭いためだ。例えば、温州ミカンは栽培の適温は年平均が15~18度と範囲が狭く、年平均が1度上昇しただけでも影響が出る。

 現在、果物の栽培地は、「北のリンゴ、南のカンキツ」と呼ばれるように偏在している。リンゴの場合、2060年代には現在栽培される東北地方の平野部で栽培が難しくなり、温州ミカンも現在の主要産地の多くで栽培ができなくなると推計されている。

 「温暖化が進んで残るのは、高温で栽培する熱帯果樹のパイナップル、バナナ、マンゴー、ドリアン、パパイアくらいでしょう」と杉浦さん。

■影響「すでに顕著に出ている…

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