ワクチン接種に「第2ルート」 河野氏、職場など想定か

新型コロナウイルス

坂本純也
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 新型コロナウイルスのワクチンについて、政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は23日の閣議後の記者会見で、承認申請中の2社のワクチンは、すでに接種が始まっている米製薬大手ファイザー社とは別のルートで使用していく考えを明らかにした。職場や通学先などでの接種を想定しているとみられる。

 国内で製造販売が認められているのは現在、ファイザー1社のみで、自治体を通じて医療従事者や高齢者への接種が進んでいる。政府はこのほかに英製薬大手アストラゼネカと、米バイオ企業モデルナと供給契約を結んでいる。アストラゼネカとモデルナのワクチンはいずれも製造販売の承認を厚生労働省に申請中だ。

 ワクチン接種はメーカーごとに決められた期間を空けて1人2回する。河野氏はファイザー社と他の2社の接種間隔が異なることをあげ、「(3社のワクチンが)混在するのは混乱を生じるので、(接種)ルートを分ける必要がある」と説明。そのうえで高齢者向けの約3600万人分を接種後に予定する持病のある人らへの接種を念頭に、「自治体の接種態勢に入っていない医師、看護師によるルートを新たに作り、そこで新たに承認されるワクチンを打っていくことを考える必要がある。第2ルートをしっかり作れるようにしたい」と述べた。

 河野氏は17日の読売テレビの番組で、会社員ら一般向けの接種について、「通勤、通学をしている方は昼間いる場所で打つことも想定しなければいけない」と言及。居住地だけではなく、職場や通学先での接種も検討する考えを示していた。「第2ルート」は、こうしたことも含めた接種機会の創設を想定した案とみられる。

 ワクチン接種をめぐっては、2月17日から先行して医療従事者約480万人が始まり、今月12日からは高齢者向けも開始。河野氏は高齢者接種まではファイザー社のワクチンだけで実施する意向を示している。ただ、持病のある人などの接種スケジュールは示されていない。(坂本純也)

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