創作の源はノートにあり 画家が選ぶ大阪府コレクション

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田中ゑれ奈
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 誰に見せるでもなく手の動くまま、空白のページを埋めていく。「彼我(ひが)の絵鑑(えかがみ)」は画家・野原万里絵の思考が詰まった「ノート」を具現化したような展覧会だ。大阪府が収蔵する20世紀美術コレクションから抽象的な平面作品を中心に44点を厳選。形や制作手法が緩やかに関連した自身の作品とともに展示している。

 移動中や待ち時間、日常の隙間に野原はモレスキン社製のノートを開き、ドローイングやメモをかきためる。今展では、津高和一(つたかわいち)や伊藤継郎(つぐろう)、泉茂らの作品に関するテキストやスケッチを一冊のノートにまとめ、鑑賞者に配るブックレットとして再現。気ままにページをめくるように「会場の中を行ったり来たりして絵を見てほしい」と考えた。

 自身の抽象的な作品に向けられる「何を描いたのか」という問いが好きではない。

 「わからないことを面白がっ…

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