死刑執行後の再審、扉開かず 女児2人殺害の飯塚事件

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阿部峻介
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 福岡県飯塚市で1992年2月に女児2人を殺害したとして有罪となり、死刑が執行された久間三千年(くまみちとし)・元死刑囚(当時70)の再審請求審で、最高裁は元死刑囚側の特別抗告を退けた。無罪につながる再審を開かない判断が確定した。21日付の決定。

犯人性「高度な立証ある」 最高裁

 当時導入されたばかりのDNA型鑑定の信用性が最大の争点だったが、第一小法廷(小池裕(ひろし)裁判長)は「鑑定を除いても、その余の状況事実から犯人であることの高度の立証がされている」と判断。一、二審を「正当として是認できる」とした。

 確定判決によると、久間元死刑囚は、登校中の小学1年の女児2人をワゴン車に乗せ、首を絞めて殺し、山中に遺棄したとされる。

 捜査段階から無罪を訴え続けたが、99年の福岡地裁判決は「不審なワゴン車を見た」との目撃証言や遺体の付着物のDNA型鑑定などから犯人と認定し、死刑を言い渡した。2006年に確定し、法務省が08年に死刑を執行。妻が09年、地裁に再審を請求した。

30年前のDNA型鑑定「精度低い」 弁護側

 弁護側は、DNA型鑑定は再審無罪となった足利事件と同じ約30年前のもので精度が低いと指摘。法医学者の分析をもとに「型が一致したとは言えない」と主張し、目撃証言も警察官に「誘導された疑いがある」と訴えた。

 地裁と福岡高裁は、有罪の根拠としてDNA型鑑定は弱いと認めつつ、目撃証言は信用できると指摘。ワゴン車から女児と同じ血液型の血痕や尿の痕が検出されたことなども踏まえ、「(有罪の)結論は揺らがない」としていた。

 再審請求刑事訴訟法上、新…

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