共通テストも楽々?東大76人の進学校、多読で磨く英語

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柏木友紀
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 英語力アップの手法とされる「多読」。今年から始まった大学入学共通テストでも英語の問題文の量が増え、速く正確に読む力がより問われるようになるなかで、注目が集まっている。どんな学習法なのか。(柏木友紀)

コツは「辞書を引かない」

 奈良県の私立中高一貫校・西大和学園は、図書室で多読を実践している。中学3年生の授業では、各自が書棚からカラフルなイラストが載ったテキストを取り出し、机に山積みにしていた。

 生徒たちが読むのは「オックスフォード・リーディング・ツリー」シリーズ。英国の多くの小学校で副読本として使われている英語学習の本だ。1冊8ページで総語数が20~40程度、イラストが大半を占めるステージ1から、1冊30~40ページで総語数が1600近くになるステージ9までそろう。

 この日は、英検3級程度に相当するステージ6前後を読んでいる生徒が多かった。ページをめくるスピードは早く、10分もかからず次の1冊に手が伸びる。テキストの文章をCDで聴いているグループもある。音声に合わせて発音するシャドーイングも始まった。

 「難なく読める本を繰り返し読むことが上達のカギ。単語や文法に引っかかると、読書の楽しさが失われてしまう」と英語科の北畑徳太教諭。分からない単語があっても辞書は引かず、前後の文脈で意味を推測して読み進め、内容は7~8割の理解度をめざす。

 1冊読み終えると、タイトルやレベル、所要時間、読んだ語数を「読書記録手帳」に記入する。授業の最後にはそれまでの累計総語数を計算する。中2の1年間で約5万語、中3終了時に約10万語が目標だ。

 男子生徒は「中2で多読を始めた時は1回の授業で4冊ぐらいだったけど、今は8冊はいける。シリーズ本なので次が気になる」。多読で読んだ文章や言い回しが、模試の英作文や語順の並べ替え問題で役立ったことがあるという。

 女子生徒は「分からない単語は飛ばして、授業後に辞書を引いています。その方が覚えられる。英語で読書が出来ていることがカッコよくてうれしい」。いずれ、小説「ハリー・ポッター」シリーズを原書で読みたいという。

 西大和学園では、約10年前…

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