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「第4波」は転院がカギ 都内の入院患者、再び増加

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枝松佑樹
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 緊急事態宣言が出ている東京都で、新型コロナウイルス感染症の入院患者が再び増えている。感染力が強い変異ウイルスが広がり、医療機関は大型連休に感染者が急増するとみて受け入れ準備を急ぐ。医療崩壊を防ぐためには、回復した患者をスムーズに転院させられるかどうかがカギになる。

 今月中旬、東京曳舟病院(墨田区)に20代の女性が救急搬送されてきた。新型コロナに感染してホテルで療養していたところ、食事がとれないほどに衰弱。酸素吸入が必要な中等症に陥っていた。

 「基礎疾患も喫煙習慣もないのに、これまででは考えられない」。治療にあたった三浦邦久副院長は驚いた。変異株への感染が疑われるという。

 病院には16のコロナ病床がある。4月初旬の入院患者は5人ほどだったが、21日には満床に。都から変異株の感染者を受け入れるように要請もあったという。

 35床のコロナ病床がある日本大学医学部付属板橋病院(板橋区)には、27日時点で23人が入院中。最近は入院者が1日1人いるかどうかだったが、23日は3人になった。高橋悟院長は「じわじわと増えている」と警戒する。

 4月末までに65床まで増やし、すべての診療科から1人ずつ医師を集める。10人態勢でコロナに対応する予定だ。ただ、人手が必要な重症者で病床が埋まると、看護師が足りなくなる。高橋院長は「重症化しやすいとも言われる変異株の患者が増えなければいいが」と話す。

 医療者に対するワクチン接種の状況に濃淡があることも課題だ。現在15人のコロナ患者が入院している別の病院では、職員へのワクチン接種がまだ半分しか終わっていない。病院幹部は「患者の増加が早いか、職員の接種が早いか……」と気が気でない様子だ。

 東京都の病床使用率は25日…

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