ワクチン確保に苦心の韓国 ロシア製輸入案が浮上

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ソウル=鈴木拓也
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 新型コロナウイルスの防疫対策で「世界をリードする国になった」と豪語していた文在寅(ムンジェイン)大統領が一転、ワクチン確保の遅れで世論の逆風を受ける。政権与党内では欧米製にこだわらず、ロシア製ワクチン「スプートニクV」の輸入を求める声が強まってきた。

 韓国では2月下旬に、英アストラゼネカや米ファイザーのワクチン接種を開始。韓国政府によると、22日までに1回目の接種を受けたのは203万人で、全人口5200万人の約4%にとどまる。両社などとの間で計7900万人分のワクチンを契約するが、6月までに確保が見込まれるのはうち1200万人分という。

 徹底したPCR検査などで抑え込みに成功し、防疫対策が評価されて高い支持率を維持していた1年前とは一変。文政権は、飲食店やカラオケ店、フィットネスクラブなどの営業制限を続ける一方、ワクチン確保の遅れが響いて世論の強い批判を浴びる。世論調査機関・韓国ギャラップが23日に発表した調査では、政権の新型コロナ対策を「間違い」と回答したのは49%で、「適切」の43%を上回った。

 鄭義溶(チョンウィヨン)外相は21日の記者会見で、韓国政府が米国の要請でPCR検査キットやマスクを「余裕のないなかで供給してきた」と強調。「困難な時の友人は真の友人だ」と述べ、ワクチン供給への協力で見返りを求める「ワクチンスワップ(交換)」を米側と協議中と明かした。

米国に供給協力求めるも難航

 だが、バイデン米大統領は同日、外国へのワクチン支援について「今はワクチンが十分に足りていない」と述べた。米国務省のプライス報道官は、ワクチン支援をめぐって協議中の国にカナダメキシコ、日豪印が参加する「Quad(クアッド)」を挙げたが、韓国への言及は避けた。

 韓国メディアはバイデン政権…

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