パリ近郊の警察職員刺殺、男の自宅にイスラム過激派資料
パリ=疋田多揚
パリ近郊ランブイエの警察署で23日、男が女性警察職員(49)を刃物で刺殺した。男は警察官に銃撃され死亡した。仏メディアによると、男は襲撃時に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたほか、自宅からはイスラム過激派に関連した資料がみつかったという。仏検察がテロ事件として捜査している。
パリジャン紙などによると、男は警察署の入り口にある二重扉の中で外から女性職員が入ってくるのを待ち伏せし、2人きりになったところで女性職員ののどを切りつけた。男は事前に犯行現場を下見していたという。女性職員は事務仕事が中心で、武器を持っていなかった。
男はチュニジア国籍で1984年生まれ。2009年にフランスに入国後10年ほど不法滞在し、昨年12月に滞在許可証を取得。配達運転手として働いていた。ランブイエでは父親と暮らしており、当局の監視対象でもなかったという。
AFP通信は元隣人の証言として、男はもともと熱心な信者ではなかったと伝えている。男のフェイスブックでは昨年4月からイスラム教の聖典コーランの引用や祈りの言葉が目立つようになったという。
フランスでは昨秋、ムハンマ…
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