チェルノブイリ、子への影響「最小限」 研究チーム分析
後藤一也
1986年4月26日に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で、被曝(ひばく)した親から生まれた子どもの遺伝子の変異を調べたところ、通常の人と変わらなかったとする分析を、米国などの国際研究チームがまとめた。被曝の次世代への影響は論争になってきたが、今回の結果では遺伝子に異常はなく、人体への影響は「最小限」としている。
米科学誌サイエンスに発表した。
チェルノブイリ原発事故では、放射性ヨウ素で汚染された牧草を牛が食べ、その牛の牛乳を周辺住民が飲み続けたことで、子どもの甲状腺がんが増えたことが知られている。
研究チームは、当時の原発作…