金閣寺の「幻の塔」の一部か 境内土壇から鎌倉期の木片

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小松万希子
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 世界遺産金閣寺京都市北区)の境内で、15世紀に存在したとされる「幻の塔」の一部だった可能性がある木片が見つかった。発見場所の盛り土(土壇)が、塔の土台だった可能性も強まってきた。

 幻とされてきたのは、室町幕府の3代将軍・足利義満(1358~1408)が建てたとされる「北山大塔」だ。文献によると、完成直前の1416年に落雷で焼失。その規模など、実態には不明点が多い。義満がこれ以前に建て、落雷で焼けた相国寺(上京区)の七重塔が高さ360尺(約109m)と記録されており、北山大塔も同程度の高さだった可能性がある。

 2016年、京都市埋蔵文化財研究所の発掘調査で、境内東側の土壇(高さ約2メートル、約40メートル四方)の周辺から、金属片が出土した。塔の頂にアンテナのようについている「相輪」の一部とみられ、大塔の一部の可能性が高いと判断された。これで、大塔の存在が一躍注目を浴びるようになった。

焼けた層の土、調べてみると

 ただ、その所在地は分からないままだ。土壇が大塔の土台だったと主張する人もいる。ただ、同研究所は、土壇は巨大建造物を支えるほど頑丈な土質ではないとみて、大塔が上に建っていたかは「今後の検証が必要」としていた。

 そんななか、昨年の市文化財保護課による調査で、土壇の南西角から見つかったのが今回の木片だ。室町時代に築かれたとみられる焼けた層の土を調べたところ、焼けて炭化した粉状の木片がわずかに混じっていたという。

 過去の調査では、室町時代の土師器(はじき)のかけらなどが出土していたが、建造物の一部とみられる木材を確認したのは初めてだという。

 市は、出土品分析などを手が…

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